メイクアップラボ#15

浴衣で涼を!

温泉やスーパー銭湯などでチャンスがある際、迷わず浴衣を着ていますか?

「衿の合わせはどっちだったかしら?」「裾をひきずってしまうわ」よくあると思います。女性の場合、衿の合わせが洋服のボタンの合わせと逆だと覚えておきます。チェーン店の「大江戸温泉」でも好みの柄の浴衣を選んで着用できるらしいですがこれが本来の浴衣の形です。湯上がりにまとった身拭い(みぬぐい)、今のバスローブと同じ役目だった訳です。

江戸中期末頃から見拭いそして、夏場の庶民の常着となりました。浴衣が外出にも着用されるようになったのは、明治中期以降のことです。素材も、麻から江戸時代には生産し易い 木綿が主流となりました。

現在では、合成繊維など素材で柄に至っても多様化してきています。素肌に着る浴衣としては木綿が一番ふさわしいといえますね。現在はお祭りや花火大会などでの着用する方も多いようですね。

メイクのポイント

さて、メイクのポイントとしてですが、あまり色を使わずほんのりピンクの頬紅で色っぽさを演出してみます。アイラインは、水溶きタイプかリクイドタイプを用い、涼し気な目を意識し表現してみましょう。ラボ8の「きものメイク」も参考になると思います。

着付のポイント

浴衣後

形に囚われずに帯結びにアクセサリーを使ってみたり、帯を2本使ってみたりといろいろな形があって良いと思います。

年令が上がると「文庫結び」では子供っぽいし、「貝のくち」では寂しい、という時には「吉弥結び」で帯留めを使ったり、呂の帯で「銀座結び」に結んでみても良いのではないでしょうか。

前で形を作って後ろへ廻す時衿が崩れてしまう場合がありますが、帯板を前と後ろへ使うとさほど苦労なく廻ります。

着くずれも気になりますが着物は一枚の布でできているので、下前の裾が下がってきたら上前を少しめくり下前の衿先を腰ひもの上へ引き込んで、裾を上げます。上前も腰ひもの上の部分の衿先を引き上げます。

衿の後ろが上がってきたら胸ひもの下、背縫いの帯下のおはしょりの所を引けば衿が引っ張られます。 前衿も帯下の衿先を引けばいい訳です。それでも不安な場合は、ひと針止めておくと安心ですね。

浴衣後

浴衣の場合「下着はどうしたらよいかしら?」というご質問も多く受けますが、着物用の肌着を着るのが一番良いと思います。が、タンクトップなどの後ろのあきが大きい物を汗取りとして代用しても良いと思います。

また、現代の女性は腰のくびれがしっかりとあり胸も大きくなってきていますから、ウエストにタオルを1枚巻いてあげるときれいな着物の形となります。ちょっと暑いかもしれませんが、そうすることで腰ひもを苦しく感じなくなります。

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