メイクアップラボ#13

アイライン-2

前回に引き続き、今回もご質問や相談の多いアイラインについて取り上げていこうと思います。

メイク雑誌等を見てもアイライナーやマスカラ関連の記事が非常に多く、アイメイクへの関心度はかなり高いことが伺えます。そして、メイク講習やマンスリーミーティングに参加される方も年齢層にあまり関係なく「自分でアイラインを上手に引けない」という悩みを強く持っている、苦手意識が強いように思われます。

アイライナーの種類と使い方

アイライナーの種類には、主にペンシルタイプ、リクイドタイプ、水溶きのケーキタイプや、パウダータイプとあります。 初心者に特に使い易いのはやはりペンシルタイプでしょうか。

慣れていないと、ラインもついつい太くなりがちです。まずは、ブラウン系の色を選ぶことそして、ペン先を削り細くしてから引くように心掛けます。

リクイドタイプやケーキタイプが使いこなせるようになると、アイメイクにもまたぐっと広がりが感じられます。ペンシルでベースラインを作って、上からリクイドやケーキタイプでなぞるようにラインを引いていきます。奥行きも出て立体的な目を表現できます。

リクイドタイプは、付属の筆先に大きく左右されますので、一度アイライン用の筆に取ってから引いてやることをお勧めします。筆を使うことでライナーの量の調節も自在にできるので、付け過ぎによりラインが太くなってしまう失敗やラインのヨレを防ぐことができます。

ケーキタイプは、ちょっと手間な印象ですが濃さの調節ができまた、ぼかすこともできるのでナチュラルなラインを描くことができます。また、ケーキタイプと同じようにパウダータイプもぼかすことができますが着ける際に粉が落ちたり、周りに飛びちったりしてしまいます。筆やチップについた余分な粉を落とすようにしてから着けてていきましょう。

アイラインの目的

アイラインの目的は、白目をきれいに見せる・目の印象を変える・目を大きくハッキリと見せる、引き立てることです。

目を大きく見せるためにアイラインを入れると考える方が殆どでしょう。しかし、アイラインを入れることで逆に目を小さくしてしまったりすることがあるのに気がついていない方が結構いらっしゃるようです。

雑誌などでは「目の際、まつ毛とまつ毛の間を埋めるようにラインを引きましょう」と書いてあるのをよく目にします。 目のきれいな人は、より一層大きく綺麗に見えますがその反面、目の小さい人がこの方法をしてしまうと「目はこれだけしかありません!」と小ささを宣言することになってしまいますね。

また、下まぶたのまつ毛の生え際やその内側に白のラインを入れる方法も良く見かけますが、白目のきれいな人はよりきれいに見えますが、にごり感のある人にはあまりお勧めできません。まずは、自分の目を良く知りどのような雰囲気の目にしたいのかを確認してみましょう。

目を大きく見せたいのならば目の際まつ毛の部分より上にラインを引いて、まつ毛の間にぼかし込むようにします。また、目尻も目のラインに沿って引かずに少しはずしてあげると目が大きく見えてきます。

どこまで引いたらいい?

メイク講習やマンスリーミーティングでのラインの引き方の練習を見ていると、目頭から引きはじめて目尻の部分が曖昧に途切れてしまっている人が多いようです。

「目尻の最後を細くきれいに引きましょう」とアドバイスすると「どこまで引いたらいいですか?」という質問が直ぐに返ってきたりします。

例1
例1
例2
例2

これは立体分析に関係してくるのですが、眼球を囲っている骨(頭蓋骨で目の周りの穴の開いている部分)、目尻のラインはこの骨の手前までなら引ける範囲です。そして、このライン以上にはずしたい場合は周りのバランスも考慮します。 例えば、眉の位置なども変えていかなくてはならなくなります。

下のラインは、目の際の部分の肌色がシャドウ つまり、影やくすみになっている箇所があると思いますがそこまでであれば自然で目に奥行きも出てきます。(例2)

どのような感じの目もとにしたいのかで例1のようにラインを目の際で引いてあげても良いしまた、例2のようにラインを少し目の際からはずしてあげたりまた、色物でラインを引いてみたりなど楽しみながらいろいろな表現を試してみてはいかがでしょうか。きっと、新しい発見に感動があることと思います。

左側の絵が一般に言うラインの基本的な位置となります。下のラインは正面を見た時黒目の部分の外のラインの延長線から引くと自然なラインになります。また、ファッションによっては下のラインも目頭から引いてみるのも良いでしょう。

アイラインを上手く引く自信がないという方は、アイシャドウをライン感覚で目の際に濃く付けてぼかしたりという方法で 慣れるようにしていくのも良い方法と思います。

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