きものラボラトリ 05

アンティーク着物を楽しむ

アンティークきもの

いつからでしょうか、古着が「アンティーク着物」「ヴィンテージ着物」と呼ばれるようになったのは・・・

テレビや映画等の撮影の仕事のため、時代考証として古着を買い集めていた私達にとっては最近高価になり気に入ったものが簡単に手に入らなくなってきています。

古着は寸法が小さい、汚れがある、以前の所有者の執着がある等のマイナスイメージも多かったのが事実でした。

しかし、柄や色合いや着こなし等が雑誌で紹介されるようになるにつれ、現代にも受け入れ易くそして、ファッション性も高くなったと言えるでしょう。

また、値が上がったとはいえ呉服店からの購入よりは安く手に入れることが出来、着物に興味はあっても気軽に揃えられないという理由で今まで遠ざかっていた人も、ちょっとしたブームでお洒落として普段着的感覚で楽しめるようになって来ました。

しかし、雑誌などに紹介され始めるとその反面、カタにハマったファッションに陥り易くなりがちな側面もあります。

一般的に、着物や着付で個性を演出するのは難しいことに思われるようですが、まずは色や柄をそれぞれの感覚で洋服と同じように組み合わせとにかく楽しんでみたい、そこからはじめて頂きたいと強く思います。

Aiko(モデル)