アンティーク着物を探してみよう

手軽な価格で購入できるアンティーク着物も、購入時に寸法や布の状態をしっかりと見極めないと、かえって割高になってしまったり、結局着られなかったりとムダな出費となってしまう場合もあったりします。

なるべく手をかけず そのまま着たい!

しっかりとポイントを押さえて自分に合ったものを選ぶことができるように、チェックポイントを簡単にまとめてみました。

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寸法を確認してみる

昔の人は小柄だったので、一般的に寸法も小さめの物が多いようです。 丈、裄や身幅を確認してみましょう。

丈の寸法はどう?

丈が短いと、おはしょりが出来ない場合があります。

着付の際に、ひもの位置を下げてみたり、おはしょり無しで着てみるとかえってスッキリと見える柄もあります。

裄(袖)の寸法はどう?

裄が短く腕がニョキッと出てしまうような場合は、基本的に仕立て直しをするしかないのですが、アクセサリや腕時計をして手の出る範囲を狭く見せたり、羽織りを着てしまう方法があります。

また、ちょっとひじを曲げて脇を身体に付けるなど、立ち振る舞いで短さを感じさせなくすることで、お淑やかさを演出する方法もあります。

身幅の寸法はどう?

身幅が狭い場合は、背中心の線を気にしなければ裾合わせの上前部分をずらせば良いのですが、胸が大きい場合には襟合わせが浅いと着崩れの原因にもなるので、よく検討してみます。

襟幅が調節できる広襟の物を選び幅を出したり、重ね襟を使ったりと工夫して着る方法もあります。

汚れと生地の状態をみてみましょう

生地が弱ったり薄くなっている部分はない?

ひざとおしりの部分は薄くなっている場合が多いので、軽くひっぱった時にピリピリとした感じがないかどうかチェックしてみます。

糸も年数が経つと弱ってくるので、縫い目部分の糸が大丈夫かどうか等を確かめましょう。

汚れはどう?

特に、合わせの上になる方、上前に汚れがないかを見てみます。 襟の部分や裏の汚れも確認してみましょう。

仕立て直しをしてでも、コレが着たい!

丈、裄が短い・・・

上げ(胴の部分)に余分に生地が入っていれば、出すことができます。

また、柄によっては胴の部分に他の布を足して、仕立て直すことができます。

裄(袖)も、袖付けに生地の余裕があれば出すことができます。

裏の状態は?

生地の状態や色を見て、そのまま使えるか手を入れた方が良いかを、考えます。 裏を変えることで、着物の表情が変わってくる物もあります。

また、地味な着物もすそ廻しの色を変えてやることで、若い人が着ても違和感無くマッチするようにアレンジしてやることができます。

汚れた部分があった場合、どこかと入れ替えることができる?!

例えば、上前が汚れていても下前と入れ替えられたり、上前の襟の表に汚れがあっても、ずらせば隠れる位置であったりする場合もあります。

仕立て直しをする前に、余裕があれば洗い張り*(下欄)やシミ抜きをしてやると良いでしょう。 色が鮮やかになったり、前の仕立ての線を消せたりと利点が多く、生地が蘇ります。  

そして、仕立て直しをすることによって、寸法直しはもちろん、生地の薄くなった部分や傷のある部分をずらしたりすることができ、着物の寿命を伸ばすことにもなります。

着物は、一枚の布です。 着物から羽織、半纏、長襦袢、そして小物、座布団の生地等と、姿かたちを変えながらいくらでも再利用できるリサイクルの代表格と言えるでしょう。

*洗い張り?

江戸時代には、今の洗濯の風景と同じように各家庭でも行っていました。 江戸時代や昭和初期までの時代劇や絵を見ると、長家に板が立て掛けてある風景が見られたりします。

現在では、仕立て屋さんやクリーニング屋さんの店頭で洗い張りしますという看板を目にすることができます。 着物を解いて生地の状態にして、洗い板に貼付け生地を整えます。