メイクアップ ラボ #18

美人の定義

美人の定義の一つに、顔の『黄金バランス』というものがあります。 俗にいう、『八頭身美人』で顔を基準にした比率で表わします。

そして、左右対象のバランスのとれた顔も美人の定義の一つです。 しかし、個性重視傾向の現代ではバランスが良いだけで魅力的とは限りません。

バランスはあくまでもその要因の一つであって、顔は内面を表現するものです。 バランスはとれているようでもなんとなく冷たいや寂しいまた、どことなくキツイ等の印象を与えてしまっては『美人』とは言えないかもしれません。

第一印象で『美しい・素敵』と感じる感覚は右脳で、比率等数値化して考えるのは左脳だそうです。

美人の代表ともいえる、オードリヘップバーンや夏目雅子は理想的なバランスのとれた顔だそうで、右脳にも左脳にも訴えかける美人でそのような魅力的な女性は数少ないと言えるようです。

しかし、右脳美人にはなれるはずです。 例えば、口の歪みが大きいとその人の性格的な印象もマイナスになります。

過去のラボでも触れたように、表情は心の内面を表わします。 まずは、自分の顔に対する理解を深めることが美しく魅力的な美人につながる第一歩となることでしょう。

黄金バランス上黄金バランス下

顔の黄金バランス

目、鼻や口等各パーツそのものは移動できませんが、左右のバランスはメイクによって修正することができます。 左右のバランスが均等という人は稀で、殆どの人が顔の幅や目の大きさなど左右違う筈です。

まず、鏡で自分の顔を観察してみましょう。 鏡に写っている顔は人から見られる時とは逆だということを頭の隅に置いておくと良いかもしれません。

さて、一番気になる部分はどこでしょう?

上にもありますが、目の大きさが左右違う人は結構多いと思われます。 目の大きさが違うと当然眉と目の幅つまり、アイメイクを施す幅が違ってきます。

メイクのポイント

目の大きさが極端に違う場合、アイメイクは控えめにして他の部分にポイントを持ってゆくとか色を抑えてみたりまた、スキルがある場合にはアイラインやアイシャドウを左右で違う分量入れてあげるのも良いでしょう。 そして、頬の高さや幅が左右違う場合はチークの入れ方にも注意が必要です。

先日、遠くから歩いてくる子の頬の丸みが左右上下にズレて不自然に観えていました。 ところが、近づいて来るに従って左右とも頬の高い位置にズレは無いということがありました。 最近は、チークを頬の中央に丸く入れたりしますが、頬の高さが違う場合には、チークを入れる位置やチークの濃いポイントをずらして入れるようにすることでバランスを保つことができます。

また、顔の幅が違うような場合には、フェイスシャドウで調節してあげます。 どちらかの顔幅が広いと感じた場合には、フェイスシャドウを数ミリ内側へ入れてチークの角度を多少斜に入れます。 そうすることにより、シャープな感じになり顔幅の狭い方とのバランスも取れてきます。

この場合、自分の顔を良く知っていないと顔の正面にまでフェイスシャドウが入ってしまい、汚れた感じになってしまいます。

まず、自分の顔の正面と横はどこかをよく観察することが大切で、基本となります。 そのことが解ると、小顔にも立体感のある顔にも思うように演出できるようになります。

ポイントとしては、ある部分を一点だけ左右対象にしてみても顔全体のバランスはどうなのかという問題があります。 もちろん、全身のバランスも重要になってくる訳で、常に顔全体やヘアとのバランスと言ったことにも目を配るようにしてメイクするように心掛けましょう。

*メイクアップラボは、全てオリジナル記事です。無断転載等の一切はご遠慮ください。