メイクアップラボ#19
マスカラ
マスカラに関してはより濃く・長くと、やはり工夫のある新商品に人気が集まる傾向にあるようですね。
化粧道具箱の中で口紅よりも本数も多くスペースをより占めているのがマスカラではないでしょうか。化粧品は日々進化を遂げているようですが、メイクのテクニックが追いついていかない一面もあるようです。
『繊維のバサバサ・束付きまつ毛』の人が多いのはなぜでしょうか。折角綺麗にメイクができていても仕上げのマスカラで印象を落としてしまっては、元も子もありませんね。
グラビア、テレビCMやファッション誌でさえ、その粗雑さにビックリさせられ二度見することさえ多々あります。それも、時には化粧品会社のCMであったりします。信じられませんね。
ラボでも本当によく登場するフレーズですが、ここでもちょっとした手間が仕上げを大きく左右してくる訳です。効果的に使うために、幾つかのポイントをチェックしてみましょう。
下準備と使い方のポイント
- まつげに脂分が残っていませんか?
- クレンジングやベースクリーム、乳液がたっぷりついていてはマスカラの乾きが遅くまた、崩れも早くなります。
- まつ毛のカールがきれいについていますか?
- まつげの根元が上がっていないと、失敗例の多い『パンダ目』(マスカラがまぶたの下に落ちた状態)になってしまいます。 前回のラボ#18のビューラーを参考に、キレイにカールしてあげましょう。
- ベースマスカラを使う
- まつ毛にコシがなくビューラーを使用しても直ぐに元に戻ってしまう場合や、まつ毛の長さをアップさせたい場合は、予めベースマスカラを使うのも良い方法の一つです。
- また、白やブルーのベースは、上に重ねるマスカラの色を際立たせてくれる効果があります
- カールを保つ効果や、繊維が入っていてまつ毛を長く見せるタイプもあり、何度もマスカラを重ね付けすることによる繊維の束の汚さ(まつ毛が束になって固まって見える状態)を軽減できます。
- 容器から出したらティッシュで根元部分(芯棒)とブラシ部分を一度拭き取る
- ここが、一番のポイントになります。
- もったいないと思われがちですが、どんな場合でもきれいに仕上がる方が良いに決まっています。特に、マスカラはメイクの最終段階で使用します。棒の部分についているマスカラが予期せぬ場所についてしまうのを防げる上、ブラシ部分の余分な繊維が固まったダマの状態でまつげに付いてしまったり、目の下に落ちてしまったりするのを防げます。この作業をしておくことでマスカラの固まりをコームでとかす手間も、極端に軽減できます。時短にもなるということですね。
- 要するに、ブラシ部分の中に残っているマスカラを的確にまつ毛に付けてやるという要領です。まつ毛が束になって固まって見える状態)を軽減できます。
- マスカラをまつ毛の根元にあてがい、毛先に向かってギザギザと横に振りながら塗る
- この時、根元部分が見えづらかったら、まぶたを指で持ち上げるようにします。 まつ毛が束になってしまった所は、アイブロウコームやスクリューブラシでとかしてあげます。
- 下まつげには、マスカラを縦に持って、棒先でまつ毛を撫でる感じでつけてあげます。
- 容器にブラシを戻す際には、ティッシュで拭き取ってから戻しましょう!
- ベースマスカラの繊維や液剤が付いた状態で戻しておくと、マスカラの痛みや固まりが早くなってしまいます。また、拭き取ってからしまった方が衛生的でもあります。
- もし、マスカラが下に付いてしまったら乾いてから綿棒で取りましょう
- 取れないようであれば、綿棒にファンデーションやコンシーラーを付けて試してみます。その脂分が落ち易くしてくれます。
- フェイスパウダーをあらかじめ目の下にたっぷりとのせておくことで、たとえアイシャドウやマスカラが失敗し落ちたとしても、パウダーごと取り除けるような方法が紹介されている場合もあります。しかし、目の下のクマの部分が粉っぽくなりメイクの仕上がりに影響をおよぼしてしまう可能性もあるので、メイクの仕上がりをよく考慮してから行った方が良いと言えるでしょう。
マスカラは、部分的に濃く付けたり色付きを使ってみたりと、目の印象を変えるのに便利で手頃なアイテムの一つです。基本的な使い方をマスターして、各タイプの特性を生かすようにしてやればマスカラの荒さや滲み、落ちなどのマイナス面をも克服し、最も効果的に利用することができるようになります。アイメイクは更に映えて全体的な印象も変化してくるでしょう。