メイクアップラボ#09
コンシーラーについて
昨年秋のマンスリーミーティングのテーマとして「肌のトラブルの隠し方」を取り上げました。このテーマで企画するとやはり皆さん興味津々のようで参加申し込みが殺到しただけでなく、メイク講習や普段からもメールでのご質問やご相談がとても多い項目です。
なかでも、選び方や使い方にご質問が集中しているようなので、今回こちらでも取り上げて簡単にまてめてみました。
せっかく顔立ちがキレイだったりポイントメイクは上手に出来ていても、目の下のクマやニキビが目立ってしまっては疲れた雰囲気や暗さも出てしまったりで、周りにはマイナスイメージを与えかねませんね。
皆さんもそれはよくご周知の通りコンシーラーを使ったりコントロールカラーを使ったりと、かなり研究・努力されていることでしょう。しかし、ご質問に一番多いのが「コンシーラーをいろいろ変えてみてもトラブルが隠せない!」というご相談だったりします。
「コンシーラー」ということですが、基本的に赤味やニキビそして、傷などをカバーすることに考え方としての違いはありません。
選び方
肌のトラブルや、特に目の下のクマなどは『隠すというより目立たなくしてあげる』と考えるのが大きなポイントです。
隠すためのコンシーラーは、ついつい厚塗りになってしまう傾向だったりして白浮きしてしまったりします。或いは、シワになお一層食い込んでしまったりまた、時間が経ち余計に目立ってしまうことも多くあると思います。そこで、目立たなくしてあげるためにはまず、トラブルの部分が一体どの範囲なのかよく観察することから始めます。
影の部分と明るい部分がある筈です。影の部分にコンシーラー(クマ消し)をつけてあげます。基本的には、肌とトラブルの部分の色を近くしてあげれば目立たなくなる訳ですから、それぞれの部位に混色のできるコンシーラーが必要となってきたりする場合があります。
また、トラブルの出や易い部分は一般的に皮膚が薄くそして乾き易いので、コッテリと付くタイプのコンシーラだとシワが余計目立ってしまいます。そこで、カバー力が強く、少量で済む硬めの製品を選ぶ必要があるでしょう。
付け方のポイント
コンシーラーをつける際には、必ずブラシを使います。
先が細くしっかりとしたコシのあるブラシを選びましょう。柔らかい毛質のタイプだと考えているよりも色が広がり過ぎてしまう結果を招きます。
コンシーラーを少量ブラシに取り手の甲やパレットの上などで更に量や色合いの調整(混色など)をします。この時、色がつくかつかないか程度のごく少量ブラシに残すようにします。
一番トラブルの強い部分、くすみの強い部分にコンシーラーをのせ、指でトントンとたたくようにボカすか、そのままブラシで廻りにボカしていきます。その際、トラブルの部分以外にコンシーラーをのばしてしまわまいように注意をします。そのためにも最初にしっかりとした観察が必要ですね。
ファンデーションを塗るわけですがその際にコンシーラーを用いた部分には特にファンデーションをそっとのせてやる感覚でつけていきます。決して引きずらないように。スポンジでその部分を擦らないよう十分に気を付けます。
折角トラブルの部分だけにつけたコンシーラーを動かしてしまうからです。ちょっと難しいかもしれませんがコンシーラーのつけ過ぎに特に注意を払いやってみましょう。
前述の方法がどうしても難しいと思われる場合には、ファンデーションの後にクマを消してあげる方法でもかまいません。クリームタイプのコンシーラーでどうしても消しきれなかったクマなどには、最後にパウダータイプのコンシーラーを筆に取り、つけてあげます。この方法は、時間が経ってまたでてきたクマにも応用が効きます。
どうでしょうか、何か気がついたことがありますか?
自分のやり方と照らし合わせ、再確認してみるのが良いでしょう。また、段々観察力がついてくると、さほど難しい作業ではないことに気付くかもしれませんね。